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島根県知事対談

CROSSTALK

島根県知事
溝口善兵衛
MON株式会社 代表取締役
門田政己

※肩書等は取材当時
※抜粋内容(敬称略)

今までの実施内容について

溝口
⻑年、島根県に来て講義をしていただき、ありがとうございます。
門田
島根県では、2011年から県内企業の人材育成や教育を担当しております。今までに50回以上、延べ人数1000人に対して能力開発を行ってまいりました。
溝口
受講者は中小企業の30代から40代くらいですか?
門田
そうですね。講義内容によっては経営者から若手までいらっしゃいます。
溝口
いかがですか受講者の様子は?真面目に受講してるんじゃないですか?
門田
そうですね、県⺠性だと思いますが、皆さん非常に真面目に受講されています。
溝口
どんな講義内容ですか?
門田
主に定着支援に関連した内容になります。今朝の山陰中央新報にも取り上げられておりましたが、島根県にとって人手不足と従業員の定着は非常に大きなテーマであり、死活問題だと考えております。そのために微力ではございますが県内企業の定着支援を中心に取り組んでおります。

受講者の関心事について

溝口
受講される中堅の方々の関心はどういうことですか?
門田

大きく分けて2つあります。 まず1つ目は、自分の部下や若い社員の定着についてです。 まさに私が担当している定着支援に関する内容です。

そして2つ目は、自分自身の将来についてです。こちらについては、中堅・管理職の定着という意味では重要なことです。特に、ご自身を含めた「この先どうなるんだろうか?」という今後に対する不安に高い関心が集まっています。希望を持っている方もいますが、私の感覚では希望を抱いている方よりも不安を感じている方の方が多いと感じています。

不安の理由について

溝口
不安感は、島根県に限らず世の中が全体的に年々そうなっていると感じますか?
門田
わたくしが2011年に実施した大学院の社会調査では、年齢が高くなるほど期待値や満足度が高くなるんですが、島根県の方については、ある程度の年齢まで不安感が強い点が特徴ですね。疑問に思ってリサーチしてみると、地域性の影響もあると思いますが、「町や会社、産業などが今後どうなってしまうんだろう?」という問題に直面しているからこそ不安を強く感じているようです。
溝口
それはあるでしょうね。日本全体の話もあるでしょうが、新興国がどんどん追い上げてきていますよね。
門田
知事のおっしゃる通り、以前は人材のボーダレス化でしたが、今は技術の参入障壁が低くなり、外部環境が大きく変化していく不安は強いと思います。
溝口
そうですね、特にインドや中国は日本と変わらない状況になってきています。今までは大きな格差があったけど、今は格差がなくなっているから。

今後の教育に求めること

門田

せっかくなので知事に一つご教授いただきたいのですが、私たち専門家が島根県内の企業様をご指導するにあたり、どのようなことを心がけると良いでしょうか?例えば、「諸外国との格差がなくなってきているので国際競争力をつけてもらいたい」とか、「主体的に変化することをお願いしたい」などご期待やご要望をただければ、その点に重点をおいて教育を実施していきたいと思います。

私のように県外から専門家を呼べば、県内の方よりも費用負担は増えますが、逆に県内の教育者が持っていないノウハウや知識などの専門性があります。ぜひ、我々のような外部のリソースを有効に活用して県内企業のサポートをしていただければと考えています。

溝口
そうですね。いずれにしてもイノベーティブなものをつくり出してあげないといけないでしょうね。

溝口知事の考えるイノベーティブについて

門田
僭越ながら知事のキャリアを拝見した際に財務省という非常に硬いお仕事でありながらイノベーティブなことに取り組まれたのではないかとお見受けしておりました。イノベーティブな事をするためにはどういうことを意識したらいいのでしょうか?
溝口
やっぱり、世の中の動きをよく把握して、その中でどうしたらいいかということを考えなきゃいかんということでしょうね。
門田
それには私も強く共感します。
溝口
経営者は方針とか考えを出すんでしょうが、具体的なところは実際に働く人たちが考えなくてはいけないでしょうね。
門田
企業のトップだけが考えるのではなくて、中堅の方などが考えるということですね。
溝口
そうです。
門田
これは私の仮説ですが、イノベーティブな事をする時に問題意識が重要だと思うんです。
溝口
そうですね、問題意識がないとだめですね。部下が考えて、アイデアを上司に伝えるとか、上司が考えて部下が実行していくというのもあるし、まあいろいろあるでしょうね。
門田
先程おっしゃった世の中の動きにちゃんとアンテナを立てるということですね。
溝口
関心を持つということでしょうね。そういうのは新聞を読めば出てきますからね。

人財白書の贈呈

門田

最後に私から知事にプレゼントがあります。法政大学大学院と弊社が産学連携で研究調査した結果を報告書としてまとめた人財白書です。担当教授の坂本光司からも推薦をいただいております。

内容は、どのような人が社会で活躍しているのかを調べました。いみじくも知事がおっしゃったとおり、自分で情報を掴んでイノベーティブな事に取り組んでいるという方が社会で活躍していることが分かりました。

知識やスキルなど能力要件はいろいろありますが、知事がおっしゃったように関心をもって世の中の動きを把握しようという気持ちや意識が重要であることが今回の研究調査で解明されました。

溝口
そうですか、あとで読ませていただきます。
門田
恐れ入ります。お時間のある時にご一読ください。弊社の教育プログラムは、この研究調査結果をもとに設計しています。また、私が能力開発において大切にしていることを綴っています。
溝口
ありがとうございます。関心を持つということは、そこからいろいろな刺激を受けますからね。
門田
本日はありがとうございました。今後も県内企業様の発展に尽力いたしますので引き続き、よろしくお願いいたします。
溝口
いろいろとお世話になります。
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